あそぶ名勝・旧跡
敦賀半島の最北端にぽつんと立つ立石岬灯台は、日本人だけで設計・建設された最初の洋式灯台として、1881年、明治14年7月20日に火が灯りました。大正3年に石油ランプからアセチレンのガス灯に変わり、昭和13年に電化されました。昭和36年に自動化されるまでは「灯台守(とうだいもり)」と呼ばれる職員が住み込みで灯台の光を守っていました。立石岬灯台と「囲障」と呼ばれる周囲の土塁は、2016年、国の有形文化財に登録されました。
灯台を取り囲む土塁は、灯台とともに明治14年に作られました。当初は法面勾配(のりめんこうばい)を持たせた土塁でしたが、現在は、昭和26年に解体された施設の石材を一部に転用して、土留(つちど)めにしています。土塁の上の鉄柵は、山なりになるように棒の長さを変え、また6本おきに花のつぼみのような飾りを施すなど、デザインにこだわりが感じられます。
花崗岩を積んだ外径6メートルの円柱の塔の上にランプの部屋をのせた真っ白な姿は、ケーキのようにかわいいですね。
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